失敗しないための書類作成、離婚協議書・公正証書・内容証明

 
 
 
(作成の留意点=相手の性格を考えよう)
 
では、内容証明とは何でしょうか?
一般には内容証明郵便と云われますが、手紙の一種であり、その手紙(郵便物)の内容である文書について、いつ、誰が誰にあてて差し出したかということを、日本郵便株式会社が証明する制度のことです。
つまり、内容証明郵便と云う手紙の内容が公的に証明されたものということができます。 その時の証明は、下記のようなものです。
 
この郵便物は平成   年   月   日
第    号書留内容証明郵便物として
差し出されたことを証明します。
日本郵便株式会社
 
このように公的に証明されると云うことは、差出人が相手方に対して明確な意思表示を行ったことの具体的な証拠となりうるもので、当事者のあいまいな関係や将来の紛争を回避するための有効な方法でもあるのです。
 
また、内容証明郵便がいつ相手に送達されたかということを確認するためにも、配達証明郵便にすることが必要です。

現代は、携帯メールなどで簡単に連絡がとれますが、簡単なだけにその内容を深く考えずに送信してしまい、そのために事が複雑にこじれてしまう弊害もあります。 離婚の事や子供の養育の事など、考えに考え抜いて物事を決めなければならない重要な問題であれば尚の事、軽はずみなメールではなく、その結論を慌てずに深く考え抜いてから、内容証明郵便でその意思を伝えるべきであろうと考えます。
 
現在の日本社会は、男女雇用機会均等法などの法律が整備され、男女共同参画社会が標榜されていますが、まだまだ女性の立場は強いものではなく、それだけに慎重な行動が必要なのです。
感情的に離婚に走るのではなく、将来の自分の人生を考えながら、強い立場になって下さい。内容証明郵便で自分の意思を明確に伝え、これを受け取った者に対しては、心理的な圧力を加えると同時に真剣に考えてもらう機会ともなるのです。
 
 
内容証明とは、上記に書きましたが、郵便物の内容である文書(手紙)について、証拠として残すために、その内容が公的に証明されたものです。 と、同時に、これを受け取った者に対して心理的な圧力が加わると言う効果もあり、有効な意思伝達の方法といえます。しかしながら、あくまでも手紙の一種であり、受取人も感情を持った人間であるならば、その人の性格を考えた上での文書でなければ逆効果となることも予想されます。
つまり、威圧的な文章であったために受取人が激昂してかえって問題がこじれたり、あるいは、あまりに事務的すぎて無視されてみたり、いろんなことが予想されます。やはり相手の性格を考えて作成したいものです。
 
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